筑波海軍航空隊記念館の改修整備のためのクラウドファンディングが実施中です。(2020年1月10日から4月9日まで)目標金額1000万円

2020/1/14

筑波海軍航空隊記念館は映画「永遠の0」のヒットを契機にロケ地としても注目され、現在まで数多くのドラマや映画のロケ地としても活用されています。昨年夏には映画「アルキメデスの大戦」の公開に合わせて原画と撮影小道具展も開かれています。

今回、筑波海軍航空隊記念館の「旧海軍司令部庁舎」が市指定の文化財に登録され、市の施設改修に合わせて戦争遺構として管理保存していくためのの整備改修費用として充てるため1月10日よりクラウドファンディングが実施されていますのでお知らせします。

クラウドファンディング後はここが変わります!
◆旧海軍司令部庁舎をもと(友部病院移行前)の姿に復元
◆旧海軍司令部庁舎への立ち入り制限の解除
◆現在非公開となっている地下戦闘指揮所(地下要塞)の公開

クラウドファンディングはこちらから。
https://readyfor.jp/projects/tsukubakaigun


(これまでの経緯)
筑波海軍航空隊は、茨城県笠間市(旧友部町)に1938年(昭和13年)に創設された大日本帝国海軍航空隊で、戦闘機の搭乗員を育成するための訓練部隊でした。戦争末期には神風特別攻撃隊(特攻隊)が編成され、ゼロ戦20数機が鹿児島県出水町の出水飛行場や、鹿屋飛行場に転進し、沖縄戦での特攻作戦に従事しています。

戦後、筑波海軍航空隊の友部飛行場跡地は茨城県内の各旧軍飛行場に比べると施設が比較的多く残されていたことから、茨城県立友部病院の管理棟として司令部をそのまま転用し、隊門やグラウンドも病院施設として使われました。
平成23年(2011年)10月、茨城県立友部病院は茨城県立こころの医療センターと改称し、すぐそばの新病棟に移設。施設内に「筑波海軍航空隊」に関する史料の展示ルームが開設されました。旧司令部庁舎は解体の予定でしたが、映画『永遠の0』などのロケ地として使用され、映画公開に合わせて2013年(平成25年)12月20日から2014年(平成26年)5月6日までの予定で「筑波海軍航空隊記念館」として公開。その後延長公開されました。
2018年6月からは恒久施設として施設管理を市に移行し隣接する展示棟を新設しました。旧海軍司令部庁舎は老朽化等により展示と立入りが制限されて現在に至ります。