TBS『あの戦争は何だったのか』放映

2008/12/18

太平洋戦争開戦の3ヶ月前,昭和16年9月から,いわゆる軍部を中心とした日本の指導者たちがいかに戦争への道を歩んでいってしまったのかを描くドラマ『あの戦争は何だったのか』(TBS)が放映されます。
 年末の大型スペシャル番組にふさわしく実力派豪華キャストが出演し,特にビートたけしさんが東条英機を演じることでも話題のこのドラマが,水戸市内でも撮影されました。
 
 撮影が行われたのは茨城県三の丸庁舎で,この時代のドラマ撮影に欠かせないロケ地として人気の施設です。同庁舎は昭和5年に建設された近世ゴシック建築様式の旧県庁本庁舎で,レンガ張りの外観が重厚な印象を与える建築物です。
 セットでは絶対に出せない雰囲気を持つこの建物が,監督さんのお眼鏡にかなって,陸軍省の設定でロケ地に採用されました。監督は,鴨下信一さん。「ふぞろいの林檎たち」や「岸辺のアルバム」等の人気ドラマの演出をしてこられた方です。

 この水戸ロケに出演されたのは,阿部寛さんと高橋克典さん。阿部さんが陸軍省軍務課高級課員の石井秋穂を,高橋さんが東都新聞記者吉原政一を演じます。いずれもこのドラマの要になる人物です。扱うテーマの難しさもあってか,当日は緊迫した空気の中,撮影が進められました。

 また,エキストラとして参加した地元の方々が新聞記者役を演じ,ドラマを盛り立てました。エキストラさんの中には,茨城ロケではかなりの頻度で参加されている方もいらっしゃって,県民の皆さんが,ロケ地茨城の魅力を全国に発信すべく,フィルムコミッション活動を盛り上げています。

 放 映:平成20年12月24日(水)
     よる6:55~11:32(TBS系)
 撮 影:平成20年11月28日
ロケ地:茨城県三の丸庁舎(水戸市)