「映画太陽の子」黒崎博監督スペシャルインタビュー!~ロケ支援20年目突入スペシャル企画~第7回

2022/4/11

出演俳優それぞれの印象

茨城 今回ご出演されている柳楽優弥さんは茨城で沢山の作品のロケにきてくださり、有村架純さんは我らが「ひよっこ」のヒロインですし、三浦春馬さんは茨城県出身の素晴らしい俳優さんですが、それぞれの印象や現場でのやりとりなど教えて頂けますでしょうか?

黒崎 柳楽さんは、筑波海軍航空隊記念館でロケさせてもらったときに、荒勝教授と2人で話をするシーンがありますよね。

 そのシーンをそこで撮らせてもらったんですけども、その時に「自分は比叡山に登って爆弾が落ちるところを見るんだ」と教授に告げるんですが、その一番難しいシーンの時に、頭の中で彼がいってはいけない一線を踏み越えてしまっている瞬間だということは僕も思っていましたし、柳楽さんも思っていたんですよね。そのときに、そのシーンはあの場所で撮らせてもらって、「すごい目をしてるなぁ」と思ったんですよ。

 ことさらに表現する、表現しようと思って表現しているわけではないのだけれど、本当に常人ではない目つきを彼がお芝居で見せてくれて、その表情が、あればこそあの主人公だと思うので、これが欲しかったんだなあって、これが撮りたかったんだなって思いました。だから柳楽さんだったんだなあって思いました。

 有村さんは中に秘めている芯の強さが素晴らしくて、それを沢山発揮してくれました。だから有村さんしかいなかったなと改めて思いました。

彼女が撮り始める前に、「戦時中のことはその時代を生きていないからよくわからない。なのに、人の生き死にに関わることを演じなければいけないことにすごく緊張してるんだ」っていうことをしきりに言っていて、それは実は僕自身もそうなわけで、その時代を生きてるわけじゃないし、想像で書いてるわけだから。でも、だからできる限り想像力を働かせるしか我々にはできることはないから、それをやろうねっていう話をしました。

何かそういうふうに思ってくれる、演じることの恐ろしさを想ってくれる人なんですよね。だからこの役を演じて欲しかったのかなと思いました。

 春馬さんはね茨城県の出身ですよね。茨城の話を本人の口からたくさん聞く事がなかったので、そんなに昔話をするようなタイミングがなかったから、なんですけど、彼は役柄上も「太陽」っていう言葉にふさわしいようなエネルギーを発散している人で、今回すごく僕は彼から感じ取っていたのは、「削ぎ落とす演技」をたくさんしてくれたなって思いました。

 本人がもっているエネルギーとか華やかさとかパワーがすごくあるんだけど、そのパワーに頼らず、そぎ落としていく方向で、この役を作っていくということをすごく挑戦してくれてたんじゃないかなって思うんですよ。

 それが僕はすごく素晴らしかったと思うし、ああ、彼に演じてもらって良かったなぁと思いました。

 

茨城 自分のもっているパワーを削ぎ落とす作業は想像するだけで難しそうですが、どのように役を作っていくのでしょうか?

黒崎 そうですね多分怖いことでもあると思うんですよね、演じる人にとっては全部持ってるものを少しずつ取り払っていって、芯に何が残るのかを見せなきゃいけない事って怖い事だと想像するんですけど、それを挑戦してくれたんじゃないかなと思います。

 

最終回に続く・・

 

 

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